neguran0’s diary

noTluCKback もしくは戯言頁Pages of MOONSHINE

ふうけい

朝、バスに乗ると黄色い雨合羽を纏った女の子がその母親に話しかけていた。
ポケモンのサトシのねリュックが欲しいの。買ってね!」にこにこして話す様が楽しそうで駄々をこねている感じは全くない。眉を寄せていた母親、ぼそぼそっと「それってポケモンピカチュウとかのリュックじゃなくて、サトシが持ってるリュックが欲しいんだよね」「うん!かってー!」「…それがどこに売っているのか見当もつかないよ…」
「今ゆってるのはねかいなよっておとうさんがいったからだよ。おとうさんがね、かいなよって。さっきねーおとうさんにいったらいったんだよーかうないって!ゆったらねー、かえないよっておとうさんがいったからね、いまいってるの!」
「喋ってることは喋ってるんだけど文章になってないんだよなー…」
「かうないっておとうさんがいってたの」
「うーんそうかー検討してみるよー…サトシのリュックねー。…作れってことか? いや…作れるか? 作れるか」

ええーつくれるんっすかー!? 私続きを聴けぬこと惜しみながらバスを降りました。

私は娘に友人の如く応対する母親の口調を聞きつつ、おや?と思っておりました。どこに売っているのか見当もつかないというその物言い(今考えてみれば売ってる訳がない、という反応のが多数派だよな)に、同類?という語が頭を掠めました。サトシのリュックを作ることを口に出して考えるその様に一気に確信を呼び起こされました。
おたくなんだろうなー。コスプレ衣裳も作ってた派ですか?

是非またこの親子の会話に巡り会いたいとかちょっぴり思います(こういうとこがわたしのきみわるいとこだ)